テキサスホールデム勝ち方

--> 学び・教育 研究 取り組み・活動 キャンパスライフ スポーツ 卒業生 KAIZENプロジェクト ギャラリー 付属校 【付属校の教育実践】探究心養うゼミ授業 目黒日本大学高等学校 付属校 2023年11月14日 東京目黒区のキャンパスに高校と中学校、幼稚園が併設されている 目黒日本大学学園は都心にほど近い東京都目黒区にキャンパスを持ち、幼稚園と中学校、高校が共有している。目黒日大高の教育方針は「夢の実現・確かな未来へ」。主体的に挑戦する姿勢とさまざまな分野での活躍、そして日本大学の教育理念「自主創造」を育む探求心の陶冶(とうや)を目標に掲げている。 教育方針を体現するのが高校2年生のIP（Inquiry Program）ゼミと名付けられた探究学習。クラスの垣根を越えて小人数のグループで１年間、興味を持ったテーマを研究し、発表する。自ら考え、調べ、協力し合い、他人の考えに触れ、議論し、さらにプレゼンテーション能力を磨く新しい形態の授業だ。 付属校の強みを生かして本学の各学部とも連携し、専門家である大学の教授らに直接、アドバイスやレクチャーを受ける機会もある。進路や職業など将来を見つめる良いきっかけになっている。 教員は「教えない」 IPゼミ導入の経緯を語る片岡教頭 片岡康二教頭は「IPゼミは7年前、校名変更する前からの取り組みです。高大接続改革と高大連携が進む中、従来型ではない生きた授業を模索しました」と語る。 単に知識を増やすだけでなく「全体とのかかわりの中でどう知識を使うか」に重点を置く。2人の先生で一つのゼミを担当し、1人は毎年交代することにしている。 教員に求められることは「教えないこと」。生徒が自ら考えて課題解決に臨めるよう、進行役のファシリテーターに徹することだ。生徒に何が分からないかを気付かせ、先に進む手伝いをし、生徒の成長をサポートすることに専念する。 今年度は8ゼミ 今年度の開講ゼミは工学（理工）、地球科学（文理）、生命科学（生物資源科学）、人文学（文理）、経済学（経済）、経営学（商）、防災学（危機管理）、健康体育学（スポーツ科学）の八つ。それぞれ大学の学部と連携、生徒は夏休みなどに学部に出向いてフィールドワークなどを行う。 IPゼミ担当の大川教諭。防災学ゼミを受け持つ ゼミの内容については学部側の負担を考慮、文理など特定の学部に偏らないよう、学部と相談して決めている。 高2の中高一貫クラスと選抜クラス、N進学クラスの全員約220人が受講中。20～40人ずつ8ゼミに分かれ、さらにテーマ別に3、4人のグループを構成する。 IPゼミを取りまとめる大川孝司教諭はグループ分けについて「友達同士で固まるのではなく、あくまで関心のあるテーマごとに集います」と話す。進学希望の分野との相関は高いようだ。 2-A教室で防災学ゼミの中間発表を見学した。誤情報の拡散抑止を研究する班は、ファクトチェックの徹底が有効との仮説を立てて説明。無差別テロをテーマに選んだ班は過去の事例を踏まえ、テロに巻き込まれない方策を調べている。 更生プログラムについての中間発表 犯罪者の更生プログラムを考える班は、雇用や住宅の支援などを提案。南海トラフ地震対策の班は過去の大地震における死因の相違を分析し、当時のメディアの役割と変化にも言及していた。 南海トラフ地震対策について発表 生徒たちはタブレット端末で情報を収集し、共有。パワーポイントで分かりやすくまとめ、発表する。ICT教育基盤がしっかりしていることが、IPゼミを支えている。 中学生、高校生は全員タブレットを所有し、メンテナンスのための職員も常駐。高速通信環境も整備されている。災害等で通学が困難になった時にはタブレットでオンライン授業に切り替わる仕組みになっており、「休講」は存在しないという。 大学が刺激与える 発表の様子は動画に記録、プレゼンの改善に役立てる。今後の課題を確認し、3月の集大成となる発表コンクールにつなげる。 ゼミごとに優秀作を決め、最優秀作がコンクールの審査を経て決まる仕組みだ。 人文学ゼミではオノマトペの研究が発表された 試行錯誤を繰り返すと「驚くほど洗練されたプレゼンになる」（大川教諭）という。プレゼン能力は社会に出ても大いに役に立つ。 発表の内容は学部との関わりでブラッシュアップされる。「フィールドワークの前後で生徒の気の持ちようがガラリと変わります。大学の学びに触れて刺激を受けるためです」（同）。 見学した授業では、防災学以外のゼミでも発表が行われていた。人文学のゼミでは擬音語、擬声語など「オノマトペ」の研究に取り組んだ班が成果を披露。夏に学部でフィールドワークを済ませていたため、完成に近い形に仕上がっていたという。 高校1年次は「企業インターンワーク」としてIPゼミを履修する。民間企業が運営するプログラムに参加、実在の企業の課題に対する「答え」を提示する。2年次に自らテーマを設定して研究に取り組むための前段階と位置付けられている。 高大連携をさらに進めたいと語る小野校長 小野力校長は「IPゼミが養成するのはまさに自主創造の精神」と評価した上で、「高大連携で大学の姿勢が非常に積極的になってきてうれしい限りです。連携が教員の交流などに発展するといいですね」と話す。 都心に近い地の利も生かし、高大連携をさらに進めたい考えだ。 関連情報 目黒日本大学高等学校 Webサイト /#sns_share --> サイトポリシー プライバシーポリシー 推奨環境 問い合わせ © Nihon University